傾聴研修会・観世ふぉん事例検討研修会

2013年02月3日 / 心の傾聴委員会, 活動

平成25122日、京都市無学寺様において全国曹洞宗青年会主催による『傾聴研修会・観世ふぉん事例検討研修会』が開催され、全国から35名の出席者が集いました。この研修は第18期の基幹事業である電話相談事業を現在も「観世ふぉん」という形で継続し、毎週日曜日の夜に相談窓口を開設しているが、担当である青年僧侶の中から「これまでに観世ふぉんで受けた電話相談への応対を皆で検討し、今後の相談に役立てたい」という意見があり開催の運びとなりました。

研修は2日間の日程でカリキュラムが組まれ、第1日目は傾聴の利点と“聴く”という事でポイントとなる点を基礎から再確認しました。3人1組になったロールプレイでは相談者・受け手・観察者に分かれ、参加者は真剣に話のテンポや応答の仕方、相談の進め方について講師のアドバイスを受けながら様々な相談内容のケースを想定し、講義を受けました。

2日目は「観世ふぉん」に掛かってきた電話相談の記録を参考に、相談員の応対について皆で話し合う事例検討研修会という形で行われ、「この時の対応はこれで良かったのか」「アドバイスは適切だったか」等、実際に電話を受けた担当者や他の相談員の意見を交えて議論しました。葬儀や行事についての考え方も地域差があり、それぞれ新しい視点から事例に向き合うようになりました。

講師は“聴く態度”について「自分が正しいと思っていることが全国共通ではないこともある。自らの考えに固執すると相手に押しつけてしまうことがある。相手の話に耳を傾け、そこにある思いを尊重しながら相談を受け、言葉を選びながら伝えるべきことは伝えることが大切である。」と提言しました。また別の講師は、自らの作である「有漏有漏(うろうろ)と 数多(あまた)の道を迷うとも 脚下照らす 岩嶺(がんれい)の月」という和歌を用いて「“傾聴とは”、答えを出すことではない。相手の心にどれだけ寄り添えるか。月の光のように気付いたら自然に足下を照らす存在でなければならない」と表現しました。

我々僧侶の振る舞いや日常底における人との接し方にも大変参考になる研修会となりました。

 

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