曹洞宗山梨県宗務所主催「禅の食育 ―精進料理に学ぶ―」【2016.09.03更新】

2016.09.03

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平成28年9月2日(金)午後1時30分から、山梨県男女共同参画推進センター
「ぴゅあ総合」2階調理実習室を会場に、
曹洞宗山梨県宗務所様主催の精進料理教室「禅の食育 ―精進料理に学ぶ―」が開催され、
山梨県内の寺院寺族の方がた16人が参加されました。

協賛として、山梨県曹洞宗青年会の皆様と共に、
全国曹洞宗青年会からも「味来食堂」で講師を務める2人が参加いたしました。

主催者を代表して曹洞宗山梨県宗務所の堀内正樹所長老師からご挨拶があり、
「『お寺と檀家』という関係が、『お寺と個人』という関係に変化しつつある時代です。
 そんな中、『禅の文化』が今求められています。
 精進料理とは何なのか、禅とは何なのか、
 食を通して学ぶ機会を増やしていきたいと思い、この教室を開催しました」
と参加者の皆様に伝えられました。
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講師は、ともに山梨県曹洞宗青年会所属の、写真左から
河口智賢師(全国曹洞宗青年会教化法式委員長)
山﨑元道師(全国曹洞宗青年会教化法式委員)
伊藤知範師
が務められました。
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今開催は、全国曹洞宗青年会が主催する「味来食堂」のノウハウを用いて進行し、
先ず、河口講師から精進料理の基本的な考え方である
「三徳六味」と「三心(喜心・老心・大心)」についての講義があり、
その後、調理の基本となる「精進出汁」について学んでから、
4班に分かれ実際に精進料理を参加者が作りました。
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調理の合間には、前の調理台に集まっていただき全員で調理手順の確認や
料理・出汁の味見を行ったり、
班別の調理台に講師や宗務所諸老師・青年会会員が入って
調理指導や精進料理についての詳細なお話をされていました。
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この日の精進料理は全4品。

・枝豆の白和え
・梅混ぜご飯
・揚げ茄子の生姜醤油ジュレ
・長芋とオクラの冷たいお吸い物
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全てを器に盛り付けた後、
全員で合掌し『五観の偈』をお唱えして食事をいただき、
食後は再び全員で合掌し『普回向』をお唱えいたしました。
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東京以外での味来食堂の協賛開催は恐らく初めてでしたが、
味来食堂を展開する教化法式委員長の河口師が曹洞宗山梨県青年会所属であること、
また曹洞宗山梨県宗務所様、曹洞宗山梨県青年会様の皆様による
熱い思いとご準備があり、この開催に至りました。
大きな教室に16人の参加者、参加対象が精進料理や禅に日頃接している寺族の方がた、
またスタッフも宗務所様・青年会様で多くおられた(合計13人)こともあり
僧侶だけで同じメニューを作ってみたり、参加者の中に複数の僧侶が入って調理をサポートしたりと
普段の味来食堂とは一味違った、味来食堂の一面と新たな可能性が垣間見えた思いでした。
参加者の皆様、主催・協賛をいただいた曹洞宗山梨県宗務所様・山梨県曹洞宗青年会様に
深く御礼申し上げます。

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