味来食堂が開催されました

2017年07月2日 / 味来食堂事業, 教化委員会, 活動

全曹青主催の精進料理教室「味来食堂〜僧食を学ぼう〜」が6月30日(金)13時から曹洞宗檀信徒会館5階「微笑庵」で開催されました。

20期から始まった味来食堂はおかげさまで22期まで受け継がれ、この日が今期の第1回開催となりました。

近藤真弘教化委員長の挨拶と斎藤紹俊教化委員による「精進料理に必要な喜心・老心・大心という三つの心・修行としての料理・五つの味に淡味という六つ目の味を加えた素材の持ち味を生かす料理」などの説明を受けて開始しました。

まずは炊き込みご飯から。梅をちぎり、薄揚げを細切りにして炊飯器に入れていきます。さけ、みりん、しょうゆの分量に早速質問が集中していました。

今回は3人の講師が指導を担当させていただきました。

宮城県の長尾靖樹師はお蕎麦屋さんでの修行経験があり揚げ物が得意とのこと。

次は冷製トマトの梅こぶジュレ。トマトとカイワレのサラダ仕立てに、梅こぶ茶をゼラチンで固めたゼリーをのせるというものです。
味見では「本当に梅こぶ茶の味がする」との声が上がっていました。

「目で召し上がっていただくのも料理」ということで、赤い器との調和を考えてカイワレで彩りを加えます。

今回のメニューで最も手がかかる「蓮根博多揚げ」。枝豆は下茹でし、薄皮を一つ一つ取って準備をしていました。

ハケを使い、レンコンに一枚ずつ粉を打ちます。

3時間かけて水気を抜いておいた豆腐地をレンコンで挟み揚げる料理です。
枝豆は一粒ずつ半分に切って穴に詰めるという繊細さ。
食材と、食べていただく方への思いが伝わる気がしました。

山梨県の山崎元道師は学生時代から料理人の道を志していましたが、曹洞宗の料理を重んじる心や修行僧の食事を担当する「典座」という役職に感銘を受け、僧侶の道を歩む決意を固めたという経歴を話していました。

豆腐は精進料理における大切なタンパク源であること。そして僧堂で生活する修行僧たちが食べ飽きないように様々な工夫を凝らして料理するといった話がありました。

神奈川県の折橋大貴師は僧堂の修行後に調理師免許を取得し、現在は副住職を務める傍ら箱根のレストランに勤務するフレンチの料理人です。お寺でも毎月、自身の料理を振る舞う行事を開催しているとのことです。

こうして完成した料理がお膳に並びました。スマートフォンを取り出し、皆様きれいに盛り付けられたお膳を撮影されていました。

調理の一部始終に立ち会ったからでしょうか、箸をつけるのがもったいない気持ちになりました。
旬の野菜の味を生かした品々はどれも大変美味しく、心温まる素敵なお料理でした。

ご参加の皆様から「普段と違う食べ方で新鮮だった」「食欲のままに食べている日頃の生活から離れるためにこれからも参加したい」といったご感想をいただきました。

河口副会長から「精進料理は手間をかけることが何よりです」との話があり、最後は全員で食器洗いと片付けをして解散となりました。