第20期会長 所信表明

2013年05月21日 / 全曹青からのお知らせ, 全曹青とは, 各期概要

第20期会長 所信表明

全国曹洞宗青年会 第20期会長 櫻井尚孝

今期全国曹洞宗青年会は、40年という節目を迎えます。40年の歴史を紐解くと、諸先輩宗師の研鑚の賜物と地に足をつけ着実に歩んでこられた礎があります。今その責務を引継ぎ、担うことの重さを痛感しております。

未曽有の被害をもたらした東日本大震災、また他の地域でも自然の猛威による様々な災害が起こっています。そして政治経済の混乱、日々激しく変化する情勢に人々は一喜一憂し心労を重ね、先の見えぬ不安に一縷の望みを見出そうとしているのが現状でありましょう。

私共青年宗侶にも課題が山積しております。反面、活躍の場を求められているのも事実です。今こそ“大衆教化の接点を求めて”という会発足の原点に立ち戻り、活動をしていかなければならないのです。全国会員諸兄と共に歩みを進め、真摯に取り組んでまいります。

第20期は『繋がる想いが未来を拓(ひら)く』をスローガンに掲げ活動して参ります。諸先輩宗師からの様々な想いが繋がり、今期全曹青は40年を迎えます。我々には先輩宗師から託された“大衆教化の接点を求めて”という強い想いを未来に繋げるという責任があります。そして繋げていくことが、未来を拓き全曹青の可能性を拡げていくのだと確信しております。未来の為に今出来ることを一生懸命行じていくことが大事なのです。全国の会員諸兄と共に熱く強い気持ちを持って歩んでまいる所存です。更には第20期全曹青出向者全員が強固な繋がりを持ち、歴史を継承しつつ新たな足跡を残すよう邁進してまいります。

今期40周年記念事業を行います。実行委員会を組織し、委員会を中心に活動してまいります。活動の中で40周年のその先にある50周年という大きな節目を見据えた事業展開に取り組みます。以上を踏まえ、記念事業は3つの柱を軸に企画致します。

先ずは青少年教化に力を注ぐことです。全曹青の連絡協議体として、各曹青会からの情報を収集・共有できるというスケールメリットを生かし、全国各地寺院の徒弟を一堂に会しての研修を行うことを計画しております。現在各宗務所単位で徒弟研修が行われていますが、宗務所の枠を超え行うことに意義を求めます。当会において第13期から第17期まで活動していた青少年教化委員会の実績を踏まえながら、今後更に必要になってくる素養として国際的な視野を持ち、若いうちに世界を知ることの重要性を感じていただきたいと思います。

次に第19期の災害復興支援現地本部を拠点に行った行茶活動などで大きな役割を果たした「傾聴」を深く学び、活動の裾野を拡げていくことです。「傾聴」は我々僧侶が、様々な場面で人々に渇望されている活動であると捉えます。活動していくにあたり今一度基本から学び直し、更に人として深みを増すことが必要となります。宗侶として修練となる研修会を開催することにより、会員諸兄の資質向上が期待出来ます。

3つ目は、周年事業を機会に典座・「食」に注目することです。道元禅師は典座教訓の中で典座職の重要さと功徳の大きさを示して下さっておられます。この飽食の時代と言われて久しい現代であるからこそ、改めて私たちが生きていく上で必要不可欠である「食」に取り組みます。

平成23年3月11日、この日を境に日本中が大きく変化しました。それまでの固定観念は根底から覆ることになり、現実を受け入れることの難しさを学びました。そして個人の無力さも痛感しました。しかしながら、そのような状況だからこそ形成された連帯感や一体感、そこからの大きな「絆」へと繋がりが出来たのも事実です。災害復興支援は全曹青にとって重要な活動の一つです。第17期まではボランティア委員会が担っていたものを本部で引き継ぎました。我々の活動を陰ながら支えて下さった宗務庁もいよいよ本格的な復興支援活動を始められます。曹洞宗東日本大震災災害対策本部復興支援室が設けられ、福島市内に分室が置かれる運びとなりました。東日本大震災発災直後から今日まで間断なく続けてきたこれまでの活動が評価されて実現したものであります。各曹青会の皆様方におかれましては、これまで通りご協力ご支援を何卒宜しくお願い致します。

また長年に亘る全曹青の課題にも取り組んでまいります。全国曹洞宗青年会と標榜しておりますが、独自に様々な活動事業を行っている未加盟の青年会が存在している実情です。我々の活動に新しい刺激を与えて下さるよう未加盟の青年会に全曹青の意義と活動を伝え、加盟をお願いしてまいります。

最後に国際的な活動に積極的な全日本仏教青年会とは、第19期全曹青から理事長を輩出したことにより、これまで以上に繋がりが密になりました。平成25年8月にWFBY(世界仏教徒青年連盟)のIBYE(国際青年仏教徒交換プログラム)が福島県で開催されます。この難値難遇の勝縁を生かし、事業に協力することにより国内宗門関係者・檀信徒だけに留まらず世界の仏教者・世界の人々にも全曹青の活動を発信してまいりたいです。

結びにあたり、宗門御寺院様・全国会員諸兄には、これまで同様のご理解ご協力そして更なるご支援をお願い申し上げます。どうぞ宜しくお願い致します。

合掌

所信表明

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