平成21 年度 法式委員会 活動報告

2010.07.09

法式委員会
委員長 桑山良規

 

【 活動目的 】

現代の宗門で実施されている法式全般に於ける実践の在り方を模索し、実践的・歴史的・教義的に研究・考察を行いながら、各地に伝承されている法式作法・進退などを様々な形・媒体を通して広く紹介していくことを主たる活動目的とする。
青年僧侶たる柔軟な好奇心に基づいた法式への参究を基本にしつつ、より身近に各地で取り入れていただけるよう情報を提供したい。活動によって、より広く・深く法式全般への理解と実践が行われていくようにする。

【 活動報告 】

1. 第1回委員会

日 時:5 月12 日 場 所:曹洞宗檀信徒会館
参加者:市川・光英・加藤・福田・稲本・永見・毛井
議 題:各委員の顔合わせ、並びに当委員会の活動理念や今期活動計画の確認を行った。

2. 第2回委員会

日 時:7 月1 日 場 所:曹洞宗檀信徒会館
参加者:市川・光英・加藤・福田・稲本・永見
議 題:『洞上僧堂清規』現代的改訂事業についての作業工程の確認、並びに『DIGI そうせい~出班焼香法』DVD 収録における場所の確定。

3. 開山忌法要撮影

日 時:10 月14 日 場 所:石川県大乗寺専門僧堂
参加者:桑山・市川・光英・稲本
本伝供と呼ばれる古式伝供を特徴とした開山忌法要の撮影を行った。

4. 十八拝法要撮影

日 時:11 月16・17 日 場 所:愛知県日泰寺専門僧堂
参加者:桑山・市川・光英・加藤・稲本
大衆を含む諸役寮の方々にご協力を頂き、二日間に亘り撮影計画を綿密に練ることでスムーズに収録を行うことができた。

5. 第3回委員会

日 時:12 月21 日 場 所:東京都青松寺
参加者:桑山・市川・光英・加藤・稲本・永見
議 題:『僧堂清規』のデータ打ち込みにおける担当分担並びに事業の進捗状況の確認。『二師侍者公務帖』加筆再版事業の資料収集状況等。

6. 大乗寺専門僧堂再撮影

日 時:2 月14 日 場 所:石川県大乗寺専門僧堂
参加者:桑山・光英・加藤
前回撮影した映像に乱れが多かったので、再度大乗寺様に拝登し本伝供の撮影を行った。

7. 第4回委員会

日 時:3 月31 日 場 所:静岡県静岡市 泉秀寺
参加者:桑山・市川・光英
議 題:仮編集されたDVD 映像の確認。委員長挨拶と追加映像の収録作業の確認。

【 総 括 】

第18 期法式委員会は、3 つの事業を活動計画に掲げ進めてまいりました。
1 つ目は第17 期に引き続いてのDVD 頒布事業。今期は『DIGI そうせい~出班焼香法』と称し、石川県大乗寺専門僧堂、並びに愛知県日泰寺専門僧堂にそれぞれ拝登し、関係諸老師の皆様方のご協力のもと開山忌法要で行われる出班焼香法を細部に亘って映像収録を行うことができました。次年度は、教材としてさらに充実したコンテンツを提供すべく追加収録などの編集作業を進めていきたいと思います。

2 つ目の「面山瑞方編『洞上僧堂清規行法鈔』(全5 巻)」の現代的改訂事業は、7月28日、『僧堂清規』の著者である面山師を顕彰しておられる永福会(会長:東京都青松寺住職 喜美候部宗一老師)様にご挨拶に伺い、ご理解と様々な面でのご協力をいただけるという有難い御言葉を頂戴しました。さらに、禅宗の清規研究の第一人者であられる尾崎正善先生(横浜市徳善寺住職、曹洞宗総合研究センター客員研究員、鶴見大学非常勤講師)に監修を依頼し、快く受諾していただきました。只今『曹洞宗全書』版の『僧堂清規』のPC への
打ち込み作業が終了し、次年度から尾崎先生と講師の菅原研洲師、永見委員を中心に編集作業を進めていきます。

3 つ目の『二師侍者公務帖』加筆再版事業については、初版関係諸師の方々からの資料収集が完了しました。
各委員相互協力のもと三事業とも非常に順調に進めることができ、委員会一同今後更に研鑽を深め、充実した資料を提供していきたいと思います。

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